• 岐阜県揖斐郡池田町。山のふもとの小さな町。のどかな日常。

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養香園


凛とした美しさを持つオリエンタルユリ
その魅力の普及に一役買いたい!

「こんなに大きくて豪華なユリは今まで見たことがない!」
養香園で育ったオリエンタルユリを見た人は口々に、人の顔ほどの大きさに咲く大輪の花を見て感嘆の声を上げる。東京の大田市場のユリ部門でも、常に上位キープをしている人気のユリだ。
一般出荷の他に当農園は、自社の敷地内に新品種のテスト試験場を持ち、毎年、海外から輸入される球根を育て、良いモノを日本のマーケットに売り出す役割も担っている。
今回は、そんな会社の農園におじゃまして、専務取締役の香田健介さんに、より良いユリを世の中に送り出すための苦労やこだわりについてお話を伺った。


細かな気配りで、最高品質のユリに仕上げる!

養香園は戦前から続く2000坪の敷地を誇るユリ農園。オリエンタルユリで約15万本、業務用の鉄砲百合で約10万本の出荷と、球根の卸しを行っています。こちらのユリは、まっすぐに伸びた太い茎や、一番花から最期の花まで綺麗に咲ききるという高い品質力で有名。大田市場のオリエンタルユリ部門でも常にベスト3以内の売れ行きをキープしています。 B to Bが中心なので、一般客にはあまり馴染みのない農園名なのかもしれませんが、実は知る人ぞ知るユリ業界のトップランナーなのです。


Q
多くの人に支持されている理由はどんなところにあると思いますか?
香田さん
それはやっぱり品質の高さにあるんじゃないかと思っています。ユリは1本に4つか5つくらい花がついていて、下の方から順に咲いていくのですが、最期まで咲かないことも多いんです。でも、うちのは品質管理を徹底しているから、最後の花まできちんと咲きますよ!
Q
どのような品質管理をされているのでしょうか。
香田さん
一番気を遣っているのは、温度と湿度のコントロールですね。ユリは夏に咲く花なので、温度がある程度高い場所で咲きたがるんです。人間が薄手のジャケットを羽織ってボヤッと汗を掻くくらいがちょうどいい。僕はあえて、温かいハウスの中でもジャケットを羽織って入って、自分が汗を掻いているかどうかで適温かどうかを判断できるようにしています。機械で温度と湿度を調節することもできるのですが、長年培ってきた勘みたいなものがあり、実際にハウスに入って、少しでも空気が違うなと感じたら、すぐに天窓を開けるなどして空気を入れ替えていますね。
 
出荷作業にもこだわりがあります。箱詰めギリギリまで水に付けておき、直前に水切りをするようにしています。そして、出荷直前まで7℃にキープされた「湿式」の冷蔵庫を使って、100%の湿度が保てるように保管しています。湿式冷蔵庫は壊れやすいので維持が大変ですが、箱詰めされたユリは段ボールによって水分がどんどん奪われてしまうので、少しでも瑞々しい状態で出荷するためには、ここは譲れないポイントです。あとは、運ぶ最中にユリが段ボールで頭打ちしないように、ガムテープで固定する作業もきちんと行っています
Q
そういう細かい気配りが「信用」に繋がっていくんですね。
香田さん
今は昔みたいに現物を見てセリが行われるわけではなく、インターネットで注文される花屋さんが多いんです。そうなると、「養香園さんのユリなら安心して高いお金を出せる」という"信用"を積み重ねることが重要。「秀品」「優品」「良品」「無品」の4種類のランクに選別してパッケージするんですが、当然「秀品」の方が値段が高い値段が付く訳です。お客さんがそれを買って、届いた箱を空けたときに必ず高い品質のものが入っていないと信用に繋がらないじゃないですか。実は選別には決まった規格があるわけではなく、生産者の独断で分けていいんです。逆に言えば選別作業こそが出荷農家の腕の見せ所。当農園の選別作業担当の従業員は、大田市場で1年間修業をして選別の目を養っているので、選別眼と丁寧さには自信があります。一つひとつじっくり花を見て選別させてもらっているので、その変わり本数ができません。普通だと一人当たり年間7万本くらいを裁くと思いますが、うちは4万本くらい。そのくらいシビアにやっています。

テスト試験場で新品種の栽培も!

養香園は、通常のユリ出荷のほか、現在、ハウスの一部を新品種のオリエンタルユリ・テスト試験場として開放し、世界各国の球根の試験栽培を行っています。香田さんたちは、日本の生産者さんでも負荷が少なく栽培できるものかどうかを判断するという役割も担っおり、そんな試験場には、他では見たこともないような豪華なオリエンタルユリがたくさん咲いています。

Q
テスト試験場では主にどんな球根を育てていらっしゃるのですか。
香田さん
基本はオランダから運ばれてくるユリが多いです。最近はニュージーランドやチリ、フランスといった国からのものも増え始めています。種類は、オリエンタルユリという日本の山百合や鹿の子百合・さく百合等を元に交配された大輪で香り高い百合の球根が中心です。農家さんに販売するのに生育特性が分からないといけないので、ここで試験栽培をしているんです。
Q
なぜテスト試験場を運営しようと思われたのですか。
香田さん
品種の普及に一役買いたいと思ったのがきかっかけですね。ユリは毎年新しい品種の球根がが海外でたくさん作られているですが、それがなかなか広まっていかないのが現状です。試験場を運営するのに温室代などお金が掛かるし、実際に育つかどうか分からないものを栽培するのにはリスクがあるのでやりたがらない人が多いんですが、テスト試験場を運営して、自分たちが先行してテスト栽培したものを花市場に出して、世間に「へ~、こんな品種もあるんだ」と知ってもらえればと思ったんです。
Q
とても大切な取り組みですね。
香田さん
テスト試験場で咲いたユリを持って「ぎふフラワーフェスティバル2016」に参加したんです。優に人間の顔くらいの大きさがあるオリエンタルユリで、花びらの反りも美しくてエレガントで、会場の人の視線を釘づけにすることができました。みんなが「これは造花じゃないですよね!?こんな大きくて豪華なユリ始めて見ました!」などと驚いていらっしゃいました。見てもらえれば、その魅力が伝わると思うので、今後も新品種の普及に力を入れていきたいと思わされた瞬間でしたね。
 

一輪でも存在感を放つオリエンタルユリ!

一本飾っただけでも大輪で香りがよく、ユリの王様・女王様と呼ばれるオリエンタルユリ。古くから、フランス国王の紋章のデザインや、ウェディングのブーケにも使われ花嫁花婿を祝福してきました。一般的に値段が高いイメージがありますが、養香園のネット販売では、生産者直送価格のため、リーズナブルな価格で購入することが可能です。

Q
生産者直送で買うメリットはどんなところでしょうか。
香田さん
市場を通さないので、お花屋さんで買われる価格よりは安くご提供できると思います。特に、新品種のオリエンタルユリは希少価値が高いので価格が高騰しがちなんですが、生産者直送であれば、気軽に買っていただけると思います。通常、市場に出荷するときは、蕾の早い段階で摘んでしまうことが多いのですが、直送の場合は、開花直前まで畑の土で育てたものを送らせていただきます。そういった花は、ユリの色の深みと発色の良さが全然違います。食べ物も"完熟"しているものが美味しいように、"完熟状態のユリ"も美しさが違いますよ!
Q
生産者直送で帰れば、オリエンタルユリがもっと身近な存在になりそうですね。
香田さん
一本単価が高い花なので、これまではどうしてもメインマーケットが、都心部にあるワンランク上の花屋さんなどになりがちでした。また、オリエンタルユリはその豪華さから、結婚式や会社の受付花など、少し特異な使われ方が多いのですが、実は、ご家庭でも使い勝手が良い花なのではないかと考えています。
 
オリエンタルユリは1本につき、4個~5個の花が付いているので、最初は花瓶に入れて楽しんでいただければと思います。ユリは下から順番に花が咲いていくので、1番花や2番花をある程度楽しんだところで、残った3番、4番花は花の部分だけ切って、小さな陶器のお皿などに剣山を置いて、ユリの花の部分だけをポンと挿してもらうだけでも綺麗ですよ。
Q
いろんな使い方ができそうですね!
香田さん
いずれにしても、長持ちさせる方法は葉っぱが水に浸らないように外すことです。あとは、花が咲いてしばらくしたら、花粉が飛ばないように取り除いてあげることも重要です。その辺りの管理方法も僕に聞いてもらえればお答えするので、気軽にネット販売ページを覗いてもらえれば嬉しいです。
花って、食べ物と違って、必要不可欠なものではないんですが、あるのとないのとでは生活における気持ちの持ちようが違うと思うんですよね。フラワーセラピー効果として、ユリの優しい香りが気持ちを落着かせてくれ、清々しい気持ちにさせてくれる効果がありますし、食卓のテーブルの上にちょこっと飾るだけで雰囲気が一気に良くなります。ぜひ、もっと身近に感じて楽しんでもらいたいですね。
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