岐阜県揖斐郡池田町。
若干22歳のトマト農家、細野晃大さんを訪ねた。
大学では経済学を学んでいた細野さん。
その頃に好きだったTV番組「鉄腕ダッシュ」に影響を受け、大学を辞めて農業の道へ。
岐阜県内の農家に就職し、エダ豆や大根を育てながら農業のノウハウを習得した。
一方で、家族労働で農業を営む難しさや低賃金問題など、現代の農業に課題を感じ独立を決意。
「今の農業を変えたい」
地元である池田町に戻った細野さんは、運よくハウスを手に入れることができた。
長年トマト農家をしていた男性が引退を期に、ハウスを売りに出したのだ。
水耕栽培システムを持つ大きな単棟ハウスを手に入れた細野さん。
「コストがかかっても、美味しいトマトを作りたい」
その一心で試行錯誤を続ける。
細野さんの友後の特徴は次の3つ。
(1) 美味しさへのこだわり。細野さんが採用したハイポニカ農法は、
コストはかかるが、みずみずしいトマトがたくさん育つ。
(2) 水耕栽培。土には不純物が含まれている。
水耕栽培を採用することで、必要な栄養分だけをトマトに与えることができるのだ。
(3) 水質。 農業に井戸水を使う農家も多いが、細野さんは水道水を使う。
井戸水と違い不要な成分が入っていない為、肥料のバランスが崩れにくく、
トマトの生育を促進することができる。
「美味しいトマトを、池田朝から都会の人たちに届けたい!」
趣味は釣りとバスケットボール。
そんなごく普通の22才だ。
そんな22才の青年がマジメに育てた、
みずみずしさが弾けるようなトマト。
このトマトを口にするだけで、
少し若返ったような気持ちになるのは私だけではないはずだ。