Berry’s Farm池田
濃尾平野が一望できるこの場所で
景色と一緒に、味わってください!
濃い紫色に、ふっくらとした大きな実。
7月から8月末にかけて、池田町のブルーベリー観光農園には
豊富に実ったブルーベリーと、そこから見える広大な景色を求めて
町内外から多くの訪問客で賑わいます。
今回は、Berry's Farm池田のオーナー今西さんと奥様に
ブルーベリー観光農園の魅力についてお話を伺いました。
オーナーの今西さんはもともと地元の和菓子製造会社でサラリーマンとして勤務していたのを4年前に脱サラ。
もともとあった自身の土地と隣地を借りて地道に現在のブルーベリー観光農園に開拓していったそうです。
とにかく1度、その目で景色を味わってほしいんです。
池田町の観光スポット大津谷公園の脇道を少し登ったところに
今西さんの観光農園Berry's Farm池田の看板が現れます。
山肌に沿って作られた1haの農園には、凡そ2000本のブルーベリーの木が植えられ
7月からの収穫時期に向かって少しずつ実を膨らませています。
もともと茶畑で耕作放棄地だった土地を開拓し
家族や仲間の力を借りて、ゼロから観光農園を手作りしていった今西さん。
観光農園にすることを心に決めたのは
何と言ってもこのロケーションがあったからなのです。
- 今西さん
- ここから見える真ん中あたりには岐阜市の中心金華山
ほら、右のほうに見えるのは名古屋のツインタワー。
池田といったら、この眺望なんやわ。
僕は、ブルーベリーをただ摘んで食べてもらいたいんじゃなく
この景色を味わってほしいと思ったんですわ。
もともとは、池田をもっと活性化させたい、耕作放棄地も対策したい。
そんな気持ちもあって、こんなにいい景色もあるし、
これは何もしないままではもったいないやろう、と。
少しでも多くの人に「池田っていいところだな」って思ってもらえれば僕は満足なんです。
それで、家族や仲間にもずいぶん協力してもらって、農園をはじめました。
- 奥さま
- やるって言いだしたら、まぁやるんだろうなって……(笑)
気づいたらこんなに広くなっていました。
義母が思わず「こんなに植えて、どうやって収穫するんや」
と呆れ声をあげたくらいです(笑)
今西さん
- 8年前から計画をはじめて、岐阜の高校生や県職員の方、
地域の友達に手伝ってもらいながら少しずつ農地を開拓し、4年前に会社勤めを辞めました。
それから約2年かかってここまでの規模に育て
Berry's Farm 池田としてオープンさせました。
いろんな人に訪れてほしかったので
ただの農園ではなくて“観光農園”として看板を掲げたのです。
今では年間約600名の方が足を運んでくださるようになりました。
- 奥さま
- 池田町中の保育園の子どもたちがブルーベリーを摘みに来てくれますしね。
池田温泉の帰りに観光客が来てくださったり、リピーターの方もけっこうみえます。
私の職場の友人が仕事帰りに摘みに寄ってくれることもあるんです。
主婦層の方は、ブルーベリージャムの材料に、と摘みに来る方も多いですよ。
「広い農園にしてよかった」
広くて眺めのいい観光農園だからこそ
たくさんの人が足を運んで池田のファンになってくれるから。
子どもたちが、キャッキャと声を挙げながら笑顔で収穫をしている姿をみるのが
今西さんの大きなやりがいにつながっているそうです。
無農薬で甘みたっぷりのブルーベリー
観光農園だからこそ、収穫してそのまま食べられる品質が条件。
Berry's Farm 池田のブルーベリーは全て無農薬。
幼児がその場で摘んで食べても、体に優しい品質です。
山肌で太陽の光をたっぷり浴びたブルーベリー。
一般的に想像する以上に大きくふっくらと実って
口にいれると、なんとも言えない新鮮な甘さが広がります。
- 今西さん
- うちの農園では主にラッドアイという品種のブルーベリーを扱っています。
この品種は、この辺りの土地の酸性土壌と非常に相性がいいんですね。
とても大きな実をつけるので、食べ応えもありますし
子どもも大人もとても喜んでもらえます。
もちろん、製菓屋さんへ卸しているような小さめの粒のものも育てています。
地元池田やお隣の大垣の製菓屋さんやフランス料理屋、
ジェラート屋さんなど、多方面で使っていただいています。
- 奥さま
- 一番美味しい食べ方は、完熟した生のブルーベリーをそのまま食べること(笑)
だからぜひ、ここに来て摘んだばかりのブルーベリーを召し上がってほしいですね。
- 今西さん
- 出荷してお届けする商品も、
ふっくりした完熟のものしかお届けしませんよ。
生で食べて私たちが美味しいと思えるものを
ひとつひとつ手で摘んでいきます。
時間と手間がかかる作業ではあるのですが
美味しいものをぜひ味わってもらいたいんです。
子どもが直接食べても安全な無農薬。
思わず無心に採って食べて、あっという間にお腹いっぱいになってしまいそうです。
「どんどん食べてって(笑)」と大きな笑顔の今西さん。
この笑顔に会いに来るだけでも、いい思い出がつくれるはず。
会って、しゃべって、楽しんで!
観光農園という地域の開き方を実践する今西さんには壮大なビジョンがある。
人を介した池田町の活性化。
この観光農園を中心に、地域の財産を作っていくとか。
- 今西さん
- なにも遠方からわざわざ来てほしい、と言ってるわけでなくてね。
この見える景色のなかの人たちだけでもいいから
少しでも池田の良さを知ってほしいと思ってるんですよ。
ここに来てくれて、僕らとしゃべって、池田の人間を知ってもらってさ。
楽しかったからまた来年も来よう、って思ってもらえれば万々歳。
だから、僕は積極的に地域の子どもたち
学校、企業とも関わっていっています。
僕は狩猟の免許もとったので、そのうちジビエ料理や、
農園に工房を作ってその場で調理体験ができる場所をつくるとか。
やりたいことはいっぱいです。
今度、大垣の銀行さんへも一部技術提供をすることになっています。
地元に根付いた企業とも一緒に池田町を盛り上げていきたいと思っています。
まずはぜひ、行って、見て、収穫体験をしてみてください。そしたら絶対、この価値を実感できる!
7月から、ブルーベリー体験がはじまります。雨の日以外は、期間中全日予約OK。
ぜひ今西さんへ会いにいって
池田の魅力を味わってみてください!